「クレカ積立、改悪されたらしいけど、もう続ける意味ないのかな……」
そんなモヤモヤを抱えてこの記事にたどり着いた方、よく分かります。私も氷河期世代の放射線技師として、夜勤明けのぼんやりした頭でニュースを見て「えっ、ポイント付かなくなるの?」と固まった一人です。せっかく重い腰を上げて積立投資を始めたのに、ルールが変わるとハシゴを外された気分になりますよね。
でも結論から言うと、クレカ積立をやめるのはもったいないです。この記事では、改悪の中身を整理した上で、年間10万円の利用条件を無理なくクリアする現実的な対策をお伝えします。
問題の本質:ポイントは「おまけ」、本体は自動積立の仕組み
まず冷静に整理しましょう。クレカ積立の改悪とは、主に2024年11月買付分から始まった「カードの年間利用額に応じてポイント付与率が変わる」仕組みのことです。三井住友カード(NL)の場合、カードを年間10万円以上使えば積立額の最大0.5%、使わなければ0%になりました。
たしかに「積立するだけでポイントがもらえた」時代と比べれば後退です。しかし、ここで考えてほしいのです。
あなたが積立投資を始めた目的は、ポイントではなく資産を作ることだったはずです。
月5万円を年利5%で20年積み立てれば約2,055万円。ポイントはその旅路に付いてくるおまけです。おまけが減ったからといって本体を投げ出すのは、ガソリン代が10円上がったから通勤をやめる、というくらい本末転倒なのです。
なぜ「やめたい」と感じてしまうのか:原因は3つ
原因1:証券会社の競争フェーズが変わった
かつて証券各社は口座獲得競争の真っ最中で、ポイントは「撒き餌」でした。口座数が一巡した今はコスト回収フェーズに入り、条件が厳しくなるのは業界全体の流れです。つまり改悪はあなたのせいではなく、どの証券会社を選んでも起こりうる構造的な変化です。
原因2:「積立専用カード」にしていた
改悪で0%になるのは「カードを積立以外に使っていない人」です。クレカ積立分は年間利用額のカウント対象外なので、積立だけしていると条件を満たせません。逆に言えば、日常の支払いを少し寄せるだけで0.5%は維持できるのです。年間10万円は月あたり約8,400円。実はハードルは高くありません。
原因3:制度変更を「損した気分」だけで受け止めている
人間は得した喜びより損した痛みを2倍強く感じる生き物です(行動経済学でいう損失回避)。「改悪」という言葉のインパクトに引きずられ、実際の損失額を計算していない人がほとんどです。月5万円積立なら0.5%で月250ポイント、年間3,000ポイント。失う可能性があるのは年3,000円分。積立そのものをやめて失う複利は、その何百倍です。
解決方法:固定費をカードに集約して「10万円の壁」を越える
対策はシンプルで、毎月必ず発生する固定費をカード払いにまとめることです。例えばこんな組み合わせです。
- スマホ代:3,000円
- 電気・ガス代:8,000円
- 動画配信などのサブスク:1,500円
これだけで月12,500円、年間15万円。何も生活を変えずに年間10万円の条件をクリアできます。一度設定すれば手間はゼロ、支払いの記録も明細にまとまって家計管理もラクになります。
カード選びの目安:一般NLとゴールドNLの比較
| 三井住友カード(NL) | ゴールド(NL) | |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 5,500円(年100万円利用で翌年以降永年無料) |
| 積立ポイント付与率 | 年10万円以上利用で最大0.5% | 年100万円以上利用で最大1.0% |
| 向いている人 | これから始める人・固定費が少なめの人 | 生活費の大半をカードに集約できる人 |
年間100万円(月約8.4万円)をカードで使える見込みがあるならゴールドも選択肢ですが、迷ったらまず年会費無料の一般NLで始めるのが正解です。あとからゴールドへの切り替えもできますし、無料のカードなら判断を間違えても傷を負いません。氷河期世代は「取り返しのつかない失敗をしないこと」が何より大事です。
注意点:年間利用額にカウントされない支払いがある
ひとつだけ落とし穴があります。クレカ積立分そのもの、年会費、キャッシングなどは年間利用額のカウント対象外です。「積立で月5万円使っているから大丈夫」は通用しません。カウントされるのは、買い物や固定費などの通常のショッピング利用だけ。だからこそ固定費の集約が、最も確実で再現性の高い対策になるのです。
私が使っているのは三井住友カード(NL)。年会費無料でSBI証券のクレカ積立に使えて、Vポイントが毎月貯まります。ナンバーレスで番号盗み見の心配がなく、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を使うと高還元になるのも、地味に効いてきます。
年会費無料なので「条件を満たせなかったら損する」というリスクがそもそもありません。守りながら攻められるカードを積立の土台にする。これが改悪時代の最適解です。
貯まったVポイントの使い道も悪くありません。1ポイント=1円として支払いに充当できるほか、SBI証券では投資信託の買付にも使えます。つまり、固定費を払う→ポイントが貯まる→そのポイントがまた投資に回る、という小さな循環が生まれます。月250ポイントでも20年回せば馬鹿にできない金額です。ポイントを「消費」ではなく「再投資」に回せるのが、このカードと証券口座の組み合わせの真価です。
今日からできる具体アクション3ステップ
ステップ1:自分の固定費を書き出す(5分)
スマホ、電気、ガス、サブスク、保険。毎月自動で出ていくお金をスマホのメモに書き出しましょう。合計が月8,400円を超えていれば、もう勝ち確定です。
ステップ2:支払い方法をカードに変更する(各10分)
各サービスのマイページから支払い方法を変更するだけです。一気にやらなくても、今日はスマホ代だけでも構いません。
ステップ3:クレカ積立の設定を確認する(5分)
証券口座の積立設定がカード決済になっているか確認します。これから始める方は、まず年会費無料のカードを作るところからで大丈夫です。
合計30分の作業で、年間3,000ポイントを守りながら、20年後の2,000万円に向けた仕組みが完成します。
逆にやってはいけないNG行動
最後に、改悪のニュースを見たときにやりがちなNG行動を挙げておきます。
- 積立そのものを止めてしまう:年3,000円のポイントのために、複利の何百万円を捨てる行為です。
- ポイント還元率だけで証券会社を頻繁に乗り換える:移管の手間と「乗り換え中の積立空白期間」のほうが高くつきます。条件はどこもまた変わります。
- 条件クリアのために不要な買い物をする:月8,400円の壁を越えるために無駄遣いしたら本末転倒です。あくまで「もともと払っている固定費」を寄せるだけにしましょう。
私自身、就職氷河期で社会に出て、給料が上がらない時期を長く過ごしてきました。だからこそ断言できます。資産形成は才能ではなく、仕組みづくりです。派手な一発逆転ではなく、自動で積み立てられ、自動でポイントが貯まる仕組みを淡々と組む。資産5000万円の「小金持ち山」への道は、こういう地味な30分の積み重ねでできています。今日の30分が、その第一歩です。

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