「NISAを始めたはいいけど、いきなり含み損……これって続けていいの?」
2026年4月、アメリカの関税政策をめぐる混乱から株式市場が大きく下落し、新NISAで積立投資をしていた多くの方が含み損を抱えることになりました。特にeMAXIS Slim米国株式(S&P500)やオールカントリーへの投資家から、「このまま続けていいのか」という声が多く上がっています。
私は氷河期世代の放射線技師として、資産5000万円を目指して日々コツコツと資産形成を続けています。今回の株価下落、正直に言うと私のNISA口座も含み損こそ出ていませんが、評価額は大きく下がりました。でも、不安を感じながらも「続ける」という選択をしています。
なぜか。その理由を、この記事でしっかりお伝えします。
問題の本質:「含み損」は損失ではない
まず大切なことをお伝えします。含み損とは、今この瞬間に売ったときの損失のことです。売らない限り、それは「帳簿上の数字」にすぎません。
多くの人が含み損を見て「損をした」と感じますが、実際に損が確定するのは売ったときだけです。
問題の本質は、「含み損が出ている」ことではなく、「含み損が出たときに何をするか」という判断力にあります。ここで感情的に売ってしまう人と、淡々と続ける人では、10年後・20年後に大きな差が生まれます。
特に氷河期世代(現在45〜55歳前後)にとって、老後まであと10〜20年という時間があります。この時間軸で考えたとき、今の下落はどういう意味を持つのでしょうか。
なぜ含み損でも続けるべきなのか:3つの理由
理由①:ドルコスト平均法が真価を発揮するのは「下落局面」
積立投資の強みは、毎月一定額を投資し続けることで「高いときは少なく、安いときは多く」口数を買えることにあります。これを「ドルコスト平均法」と言います。
具体的な例を見てみましょう。毎月3万円を積立投資しているとします。基準価額が1万円のとき3口購入、6,000円(40%下落)のとき5口購入。下落した月は、同じ3万円でより多くの口数を買えます。つまり下落は「安売りセール」であり、長期投資家にとってはチャンスなのです。
理由②:過去のデータが「回復」を証明している
歴史を振り返ると、株式市場は何度も大きな下落を経験してきました。2008年リーマンショック(S&P500が約55%下落)、2020年コロナショック(約34%下落)、2022年米国金利上昇による下落(約25%下落)。しかしいずれも数年以内に回復し、その後さらに上昇しています。長期投資において「売らずに続けた人」が最終的に報われてきたというのが、過去100年以上のデータが示す事実です。
理由③:氷河期世代には「時間」という最強の武器がある
氷河期世代は、バブル崩壊後の厳しい就職難を乗り越えてきた世代です。現在45〜55歳前後であれば、老後(65歳)まであと10〜20年あります。年利5%で20年間運用した場合、元本は約2.65倍になります。月3万円の積立を20年続ければ、元本720万円が約1,200万円以上になる計算です。氷河期世代こそ、今すぐ始めて長く続けることが最大の戦略です。
今日からできる4つの具体的アクション
アクション①:NISAの積立設定を「確認して変えない」
今すぐNISAの積立設定を開いてください。そして、設定を変えずにそっと閉じてください。これが最も重要なアクションです。感情的になっているときにいじると、後悔することが多い。何もしないことが最良の戦略になることもあります。
アクション②:固定費を見直して「積立金額を守る」
物価高が続く中で家計が苦しい方も多いと思います。でも、積立額を減らす前に、まず固定費を見直してください。スマートフォンを格安SIMに乗り換えで月3,000〜5,000円節約、使っていないサブスクを解約で月2,000〜3,000円節約、不要な保険の特約を削ることで月5,000〜10,000円節約も可能です。固定費は一度削れば効果が続く「ストック型節約」です。今の生活を少し削ることが、未来の安心につながります。
アクション③:「含み損メモ」をつけて慣れる
今の含み損の金額をメモしておいてください。1年後・2年後と比較することで、市場の回復を自分の目で確認できます。私も2022年の下落時に含み損が出ましたが、2023〜2024年にかけて全回収し、さらにプラスになりました。経験が「続ける力」を育てます。
アクション④:iDeCoも忘れずに活用する
2026年のiDeCo改正で、拠出限度額が引き上げられました。氷河期世代にとって、iDeCoは所得控除という即効性のある節税効果があります。月1〜2万円の拠出でも、年間で数万円の節税効果が期待できます。NISAとiDeCoを両輪として活用することで、節税しながら資産を増やす最強の組み合わせになります。
まとめ:嵐の日こそ、種をまく
株価が下落し、物価が上がり、老後の不安が増す……氷河期世代にとって、この2026年春は試練の時かもしれません。でも、考えてみてください。私たちは就職氷河期という、もっと過酷な時代を乗り越えてきた世代です。今の市場の嵐など、あの頃の苦労に比べれば乗り越えられるはずです。
嵐の日こそ、淡々と種をまく。それが長期投資の本質です。
含み損が出ているNISAの積立は、続けてください。固定費を見直して、その分を未来の自分への投資に回してください。焦らず、でも着実に。私もこのブログで、資産5000万円を目指す旅を続けていきます。一緒に頑張りましょう。
※本記事は筆者の個人的な見解であり、特定の投資商品や金融機関を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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