夜勤明け、疲れた身体で給与明細を開く。 「お、今月は当直も残業も多かったから手取りが増えてるぞ!そう思ったのも束の間、「控除」の欄を見て愕然とする……。 「え、一生懸命夜中まで働いたのに、税金でこんなに持っていかれるの!?」
放射線技師として不規則な勤務をこなしていると、誰しも一度はこんな悔しい思いをしたことがあるはずです。
前回の記事では、当直代や残業代を「なかったもの」として、自動で積立に回すストレスフリーな運用術をご紹介しました。
今回は、その「応用編」です。 ただ積み立てるだけではなく、「国に取られるはずだった税金を取り戻し(先送り)ながら」資産を増やす仕組み、『iDeCo(個人型確定拠出年金)』について、現役放射線技師の視点で解説します。
「iDeCoって60歳まで引き出せないんでしょ?」 「氷河期世代の40代から始めても、もう遅いんじゃないの?」 「そもそも、うちの病院の制度だといくらまで掛けられるの?」
そんな同世代のリアルな疑問に、ズバリお答えします。
結論から言えば、私たちの過酷な労働の対価(手当)を無駄なく守り、小金持ち山(資産5000万円)への登頂を加速させるために、iDeCoは「最強の盾」になります。
手続きが面倒で後回しにしているあなた。この記事を読めば、次の休みの日にはスマホで口座開設をしたくなるはずです!
放射線技師の罠?自分の「掛け金上限」を知ろう
iDeCoを始めよう!と決意して、いざネット証券の申し込み画面を開くと、最初にして最大の壁にぶち当たります。
それが、「あなたの職業(年金区分)と、掛け金の上限額を選んでください」という項目です。
「えっ、自営業とか会社員とかは分かるけど、自分の上限額なんて知らないよ……」と、ここで手が止まってしまう医療従事者は非常に多いはずです・・・。
なぜなら、私たち放射線技師が働く「病院」や「検診センター」等は、勤務先によって年金制度がバラバラだからです。具体的には、勤務先が以下のどの制度を取り入れているかによって、iDeCoで毎月積み立てられる**上限額(1.2万円〜2.3万円)**が変わってきます。
- 企業型確定拠出年金(企業型DC)がある病院
- 確定給付企業年金(DB)などがある病院
- 上記の企業年金が何もない病院
「うわ、漢字ばかりで意味がわからない……」と思った方、安心してください。これを自分で調べる必要はありません。
一番確実で早い方法は、病院の総務課(または人事担当者)に直接聞くことです。
「私って、iDeCoを始めたいんですけど、上限額は月いくらになりますか?」 この一言を聞くだけでOKです。総務の人は業務上必要な情報ですので、すぐに「うちの病院は〇〇だから、月〇万円までだよ」と教えてくれます。
私も最初は「わざわざ総務に聞くの面倒だな……」と思っていましたが、この少しの手間を乗り越えるだけで、当直代の税金をごっそり取り戻せる「最強の節税マシーン」が手に入ります。
まずは次の勤務の時に、勇気を出して総務課へ足を運んでみましょう!
40代(氷河期世代)がiDeCoを始める最大の「壁」と「恩恵」
自分の掛け金上限が分かると、「よし、満額までやろう!」と意気込みたくなりますが、ここで一度冷静になりましょう。
私たち40代(氷河期世代)にとって、iDeCoには絶対に知っておくべき「最大の壁(デメリット)」と、それを補って余りある「最強の恩恵(メリット)」があります。
最大の壁(デメリット):60歳まで「絶対に」引き出せない iDeCoは老後資金を作るための国の制度なので、原則として60歳になるまで1円も引き出すことができません(これを資金ロックと呼びます)。
私たち40代は、これから教育費のピークを迎えたり、長年乗った愛車の買い替え時期が来たりと、まとまった現金が必要になるライフイベントがまだまだ控えています。
そのため、「当直代を全部iDeCoにぶち込む!」と息巻いて、生活防衛資金(手元の現金)までiDeCoに入れてしまうと、いざという時に首が回らなくなる危険性があります。
最強の恩恵(メリット):「当直代」にかかる税金をごっそり非課税にできる では、なぜ資金ロックのリスクを冒してまでiDeCoをやるべきなのか? それは、掛け金が「全額所得控除」になるという、破壊的な節税メリットがあるからです。
例えば、毎月23,000円(当直約1.5回分)をiDeCoで積み立てたとします。 年間で276,000円。これがそっくりそのまま「あなたの所得」から差し引かれます。
所得税率と住民税率を合わせると、年間で約5万円もの税金が「安くなる(年末調整で戻ってくる)」計算になります。
つまり、「夜勤明けのフラフラな状態で稼いだ当直代を、国に税金として持っていかれず、丸ごと自分の未来(小金持ち山)に送ることができる」のです。
40代は給与も上がり、それに伴って税金の負担も重くなる世代です。だからこそ、この「全額所得控除」の恩恵は20代の頃よりもはるかに大きく、「40代からでも全く遅くない、むしろ今すぐやるべき」最大の理由になります。
絶対に「窓口」で始めてはいけない!おすすめはネット証券一択
「よし、じゃあ早速いつも使っている銀行の窓口でiDeCoを申し込もう!」 ……と思った方、ちょっと待ってください!
iDeCoは毎月「口座管理手数料」というものがかかります。実店舗のある銀行だと、この手数料が割高に設定されていたり、肝心の「低コストで優秀な投資信託(全世界株式や米国株など)」が選べなかったりするケースが非常に多いのです。
選ぶべきは、手数料が最安水準で、優良な商品が揃っている「ネット証券」一択です。
特に、これからiDeCoを始めるなら、以下の2大ネット証券のどちらかを選んでおけば間違いありません。
- SBI証券:商品ラインナップが最強。私はSBI証券を利用しています。
- 楽天証券:画面が見やすく、初心者にも直感的に操作しやすいのが魅力です。
まとめ:思い立ったが吉日!まずは資料請求から
iDeCoは、申し込みをしてから実際に運用がスタートするまで、年金機構の審査などがあり1〜2ヶ月ほどの時間がかかります。 「あとでいいや」と後回しにしていると、その間に支払わなくてよかったはずの税金を払い続けることになってしまいます。
まずは次の休みに、自分の勤務先の上限額を総務に確認し、スマホからサクッとネット証券の口座開設(資料請求)を済ませてしまいましょう!
夜勤明けの疲れを、ただの「疲労」で終わらせるか、未来の「資産」に変えるか。 行動を起こすなら、間違いなく今です!共に「小金持ち山」の頂上を目指して、賢く資産を育てていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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