今年もこの時期がやってきました。皆さんも届きましたか?「住民税決定通知書」
今年の6月〜来年の5月までのあなたが支払う住民税はいくらですよ〜っていう通知です。
ぱっと見、すごく分かりにくく、私は今まで見るだけ見て特に理解もせずに捨てていました(笑)
しかしながら、この通知書をしっかり確認しなければ、本来支払う住民税よりも多くの住民税を支払う事になる可能性があります・・・。
今回は、この住民税決定通知書の見方を簡単に書かせていただきます。手元に住民税決定通知書を置いて見ていただければ見やすいかと思います。
住民税は前年度の課税所得で決定する!課税所得の算出について見てみよう。
まず住民税に関しての大前提です。住民税は1月1日時点で居住する市区町村に納める税金となっており、住民税決定通知書は市区町村から職場を通じて送られてくる場合が多いと思われます。住民税の納付額は「前年度の課税所得」で決定します。ですので、新入社員等、前年度所得が無い方は住民税が引かれる事はありません。逆に、前年度多くの所得があり、今年度無収入の場合に関しては、収入が無いにも関わらず多額の住民税を支払う必要が出てきます。
では、その「課税所得」について見ていきましょう!
住民税決定通知書の左上の部分、ここをまずは見てみましょう。

- 給与収入・・・・給与総額(総支給額)
- 給与所得(所得金額調整控除後)・・・・給与所得控除後の金額(早見表で確認できます)
- その他の所得・・・・株式の配当金等があれば記載あり。私は株式配当を受け取っているので記載あり。
- 総所得金額・・・・給与所得控除後の金額➕その他の所得金額で算出
まずここまでで総所得が算出されました。住民税は「課税所得」によって納付額が決定します。
課税所得とは、総所得から控除を差し引く事で算出されます。控除額が大きければ、課税所得が低くなり、支払う税金も少なくなるという事です。控除、めちゃくちゃ重要ですよね・・・!
ではここから控除の項目について見ていきましょう。

住民税決定通知書の左下の部分になります。医療費控除や社会保険料控除等の項目があります。今回は私が受けている控除について書いていきますね。
- 医療費控除・・・税務署に申告した医療費控除の金額
※実際に支払った医療費-保険金等で補填された金額-10万円=控除対象額 - 社会保険料控除・・・年末の時点で支払い済みの社会保険料の金額
- 小規模企業共済・・・iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛け金の全額
※私は月12000円を拠出しているので12000円×12か月=144000円が控除 - 生命保険料控除・・・年間の支払保険料の額に応じて、一定の金額が控除(最大12万円)
※私は必要最低限の掛け捨て保険のみ加入の為、控除金額は少なめ。 - 基礎控除・・・全ての納税者に一律で適用される控除額。
総所得から控除対象の金額を差し引いて「課税所得」が算出されます。課税所得に関しては

課税標準と書かれた区分の一番上段に記載されている金額が課税所得となります。住民税の納付額の算出の基礎となる数値となります。
実際の住民税納付額を確認してみよう
課税所得が算出され、その金額を元に住民税の納付額が決定します。
基本的に住民税は課税所得の約10%で算出されますので、例えば課税所得が300万円の場合、1年間で支払う住民税は30万円(月25000円)となります。

差引納付額という欄に記載された金額ですね!ほとんどの場合、ここに記載されている金額を12回に分けて支払う事になるので6月〜5月分までの欄に給料から天引きされる金額が記載される事となります。
ふるさと納税をしている方はここをチェック!!単なる寄付になってるかも!?
ふるさと納税をしている方は、しっかり反映されているかの確認が必要となります。ワンストップ制度で申請したけど、その後確定申告をした時にふるさと納税の申告を怠った。役場のミスで反映されていない等、自分でチェックをしないと、ふるさと納税が単なる寄付となっている場合があります。
自治体によって、確認方法は異なりますが、まずはここをチェックしてください。

自治体によっては、ここの(適用)欄にふるさと納税額等が記載されて、しっかりと住民税納付額の決定の際に反映されている事が分かるようになっているそうです。
私の居住している自治体は不親切なのか、この(適用)欄には記載されていません(笑)どこで確認するかというと

ここの「税額控除額」の欄に数字が入っているかを確認します。細かな計算方法については分かりませんが、およそ自分が行ったふるさと納税の金額から2000円を引いた金額に近しい数字になっていれば大丈夫です。
私の場合は税額控除が約68000円(市民税41055円+県民税27384円)となっているのでおよそ70000円ほどふるさと納税を行った事が分かります。しっかりふるさと納税を行った分が反映されている事が分かりました。
ふるさと納税は本当にお得な制度ですが、翌年の住民税の決定通知書を確認して、しっかりと反映されている事を見るまでが必要となります。ニュースやYouTubeでも話題になっていますが、ふるさと納税が「単なる寄付」になっているパターンが結構あるそうです。皆さんも改めて住民税決定通知書を確認し、本当に自分が支払う住民税の金額が合っているのか確認してみませんか??
今回、簡単に住民税決定通知書の見方を書かせていただきました。最後まで読んでくださった方の参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございます。
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